お葬式の形式、しきたりは、その土地の風習や文化が関係しています。昔はその土地に住む地域住民の方が一致団結してひとつのお葬式を催してくれるという常識がありましたが、東京などの都市部ではあまりみられなくなりました。
そこで、都市部に関しては葬儀社のサポートを利用してお葬式やお通夜を催すのが一般的です。地域によって形式がちがうこともありますが、もうひとつ、宗教によっての違いというものがあります。日本人の多くは仏教を基本にしていますが、仏教の中でも宗派はいろいろあります。
どれも同じということではありませんので、ご家族やご親族の方は、ご自身や故人の信仰に関してしっかりと理解し、その形式を尊重して行うことが大切だということです。融通念佛宗という浄土教の宗派があります。総本山は大阪市平野区にある大念仏寺ですが、日本中にその融通念佛宗を自らの宗教としている方がいます。
具体的な教義や歴史、特徴に関してはインターネットを参照されて調べることもできますが、その宗派のお寺に行けばご住職が丁寧に教えてくれるでしょう。宗派によって頻繁に用いる経典も違いますし、生命に対する考え方も違うかもしれません。
ご自身でその宗派に対する信仰をお持ちであるというのであれば、ご自身が亡くなった時の葬儀形式に関してもしっかりと知識を持ち、ご家族と話し合っておくことをお勧めいたします。葬儀社のスタッフでは知識がない場合も少なからずあります。